旅行の3日目に台風一過でようやく好天になった。宿の客室の窓からも青い海と青い空が見えた。
客室は建物の外廊下から入る作りになっている。昨日、着いたときは吹き降りで、とにかく早く入りたいから建物のようすを見る余裕もなかった。
外廊下から見たひだまりINNふたまの中庭。中庭の反対側が昨日着いたとき道路側から見えた建物。そして、左の方に屋根が見えるのが、食事会場だったレストランの千産知笑すみびや。
天気がよくなり、こちらの気持ちにも余裕が出てあらためてよく見ると、この宿は南欧風の建物のおしゃれな宿であることが分かる。
千産知笑すみびやで朝食。和食のセット。
この4月4日に出かけたとき、蒲田で入った店で定食に納豆が付いてきたが、臭いがない納豆だった。納豆はその特有の臭いがダメで食べられなかった自分が初めて食べることができた。今日の朝食に付いてきた納豆もやはり臭いがないもので完食する。
せっかく海のそばだし晴天になったし、チェックアウトまでの間に海の近くへ行ってみる。砂浜は歩きにくいし靴の中に砂が入るから、堤防のところから眺めただけだが。


ひだまりINNふたまの海側に広い駐車場がある。そして、建物の正面もそちらのようだ。昨日、自分が来た国道の側は裏ということになる。
今日は当初のプラン通り行動する。鴨川の名勝である仁右衛門島へ行くつもり。まず安房鴨川駅へ行き、キャリーバッグをコインロッカーに入れる。仁右衛門島へのバスが出る安房鴨川駅の東口だが、天気がいいと昨日の雨のときとは全然違う印象だ。
そして晴れると同時に暑さも戻ってきた。
仁右衛門島入口への途中、鴨川松島を通る。
バスが通る道が海のそばを通っても樹木や背の高い草が視界を遮る。鴨川松島バス停の前後はやはり景勝地のためか、視界を遮るものが取り去られている。だけど、バスの車窓からこういう写真が撮れるのはごく短い時間だけ。
仁右衛門島入口バス停に着いた。
仁右衛門島への渡船乗り場は海のほうへ約400m歩かないといけない。
「名勝仁右衛門島」の看板。
かつて、スポーツタイプの折りたたみ自転車であちこち行っていた頃、鴨川松島や仁右衛門島対岸を通って写真も撮っていた。21年前の2004年2月20日に行ったときのレポートに記している。そのときは、安房鴨川駅まで輪行し、海沿いに野島崎を経由して館山駅まで70kmあまりを走った。
渡船乗り場へ行くと出たばかり。
渡りたいときは写真の旗を振るようにと掲示があった。
旗を振ると島の側の船着き場にいる人が手を振り、「了解」の合図を返してきた。
そして、島から渡船が戻ってきた。
渡船は手こぎ船と聞いていたがエンジンを装備した船。
乗船し、仁右衛門島が近づいてきた。
船着き場の先に案内図や入口建物がある。
入口建物で観覧料(大人1人1,350円)を払い、チケットとパンフレットを受け取る。
入口建物を抜け、島の観覧ルートへ。写真で右のほうに順路の標識が立っている。
大きな島ではないので、ぐるっと一周するルートはない。順路2と順路3の標識が現れ、まずは順路2で終点まで行ってからこの場所に戻ることになる。
島の高い場所へ上って行く。さきほどの入口建物が見える。
順路2は句碑や歌碑が建てられている。

順路2の終点近くに石灯籠。
向かって左を見ると階段の上に祠があった。蓬島弁天堂祠とのこと。お詣りしてくる。
順路2と3の分岐点へ戻り、順路3を進む。あとは島を半周して入口建物へ戻るルートになっている。
島主住居の門。住居は公開されているようだ。
だが戸惑ってしまう。仁右衛門島のことを調べると、この島は個人の所有で、当主は代々平野仁右衛門を襲名し、その一家だけが住んでいるという話が出てくる。なので、そんな人が住む家を観光客に公開して大丈夫なのかと思った。
入っていくと家屋の扉を開け放って中を見ることができるようにしている。
徐々に分かってきた。家はあるが、今は実際に住んでいる人はいないのだ。そして、この住居含め島全体が観光地となっているわけだ。
建物脇の門の先に奥庭があり、家を脇の縁側からもっと見ることができるという掲示があった。
門を通って奥庭。
奥庭のそばの縁側から見た住居の奥の間。
島主住居のあとは島を北側~東側~南側と半周する順路になる。北側が眺められる展望所があった。あまり手入れされていないらしく、雑草が生い茂っていたが。
鴨川の中心部。
その東の方をズーム倍率を上げて写す。昨日、泊まった天津はこの方向。
東側は岩場。磯釣りに来た人たちの姿があった。
岩場のそばに赤い鳥居。
洞窟内に祀られた神社があって、正一位稲荷大明神とのこと。
この洞窟が”源頼朝かくれあな”とされている。伊豆で旗揚げしたものの最初の戦いに敗れた頼朝が安房へ逃れたときに、ここに一時隠れたという伝説があるようだ。
少し高い場所から南側へ下ると、こちらも岩場。
海のそばの行けるところまで行ってみる。砂浜と違い足を滑らせでもしたら岩がちで高低差があるところの海へ落ちるから、海に近づくほど慎重に足を運ぶ。晴れて海が穏やかでも、岩の間には波しぶきが上がり、けっこう迫力がある。
この岩場のすぐ先がさきほどの入り口建物。
建物内の腰を下ろせる場所でしばらく休憩。天気が回復して気温が上がったため、しっかり汗をかいていた。
再び渡船で戻り、鴨川駅へ戻るためバス停へ。時間に余裕を持たせたがバスの時間まで20分余りあった。それで、バス停のちょっと先が眺めがよさそうなので行ってみることにした。
すると、何か廃墟のようなものがある。人気のない建物とガラスの温室。
この廃墟の一番奥の側まで行って、振り返って見たのが次の写真。
いくつか見える温室もあちこちガラスが破れた状態。
一瞬、なんだろうと思ったが、これが太海フラワーセンターだと気付く。実はあとでこの日記を書いているときに、折りたたみ自転車で出かけた2004年2月20日のレポートにでも写真と一緒に載せているのに気付いた。だけど、鴨川松島や仁右衛門島のことは覚えていたのに太海フラワーセンターのことは全く忘れていた。なので、この旅行のプランを考えたときもフラワーセンターのことは調べなかった。
仁右衛門島渡船乗り場へのT字路へ戻ると、太海フラワーセンター入口の立て看板があった。
その看板に何か貼ってある。上の写真の側はそばの建物の影がかぶるので、反対側のを写したもの。
太海フラワーセンターは今は営業しておらず、磯釣りセンターのみ営業しているとのこと。
スマホでWikipediaの太海フラワーセンターの項を見ると、磯釣りセンターは営業しているが、フラワーセンターは正式の閉園はしていないが、2018年末に休園したとのこと。(事実上の閉園のようだが、GoogleMapをあらためて見ると、「太海フラワー磯釣りセンター」と表示されている。”磯釣り”の文字が入っているためか、かつて見た”フラワーセンター”のこととは認識できなかった。)
渡船乗り場の方へ少し行くと、フラワーセンターの入口だったであろう場所がある。
左の方に写った看板用の枠にかつてはフラワーセンターの看板が掲げられていたのだろうと思う。
入っていくとさっき上の道から見えた建物があった。
磯釣りセンターとしては営業しているようで、また、フラワーセンターの看板も撤去されずに残っている。
フラワーセンターの廃墟になったさまを見ると、この地域は観光地として衰退しているのかと思うが、一方で仁右衛門島渡船乗り場へのT字路脇のフラワーセンターに隣接する位置に潮騒リゾート鴨川という新しいホテルが建っていたりする。
こうした光景を見ると観光施設の栄枯盛衰を感じる。
安房鴨川駅へ戻り次は昼飯。駅前から徒歩で行ける距離で、観光客向けに店を集めた場所へ。潮騒市場というところ。
そこにある地魚回転寿司 丸藤で食べることにする。
鴨川シーワールドのほうから鴨川駅西口に向かう道路に面している。去年、鴨川シーワールドに来たが、帰りのバスの車窓から気付き、次に鴨川へ来ることがあれば入ってみたいと思った。
土曜日のランチタイムで少し待ったが、あまり時間はかからずカウンター席に通された。ビールを1杯だけ飲む。生ビール中。ビールはヱビス。
最初の一皿。たしかしまあじ。
回転寿司屋へ入るのは相当に久しぶり。かつてときどき入っていたときも次々に食べていたし、何を食べたか一皿ごとにメモるのも面倒だ。写真の枚数も多くなるから最初と最後だけ写すことにした。
店内に皿の絵柄ごとの値段を掲示しているが、久しぶりの回転寿司でもあり、そしてたまの旅行でもある。絵柄など気にせず食べたいと思ったものを食べる。
締めの一皿はいなりにした。
ドリンクを注文するとお会計用に何も載っていない皿を1枚置いていく。それ以外の寿司の皿はいなりを入れて10枚になった。5,000円超えて6,000円ぐらいはいくかと思ったが、そこまではいかず4,570円だった。
土産物店をのぞいてみたりして、そのあとカモガワバウムへ行く。
バウムクーヘン工房&カフェという店。昼飯は食べたので、カフェの部分だけ利用する。
昨日の鴨川駅近くのマクドナルドではホットコーヒーを飲んだが、天気が回復して暑くなった今日はアイスコーヒー。
あらかじめ調べてあったが、カウンター席もあってノートパソコンを開いて作業できる。(使わなかったがカウンター席にはコンセントもあった)
宿で時間があるときと昨日のマクドナルドでもこの日記を書いていたが、一昨日9月4日の分が出来上がったのでUPした。9月5日の分は文面の最終確認。帰りの交通機関はなりゆきで選ぶことにして、午後3時台の高速バス、列車をピックアップしてあったので、カフェはその時間に間に合うように出る。
高速バスは千葉駅行き、東京駅八重洲口行き、列車は東京行きの特急があったが、結局、午後3時ちょうど発の千葉駅行きのバスに乗った。
千葉駅前まで1時間50分。ほぼ時間通りに着いた。総武線、東西線と乗り継ぎ、行徳駅には午後5時40分頃に着く。9月上旬でもこの時間はそこそこ明るい。
昼飯にしっかりと食べたから、晩飯は軽めにして、ゆで太郎・もつ次郎で冷し薬味そば。
帰って荷物を片付け、郵便物をチェックしたりして、それからパソコンに向かう。今日6日の分の日記は、画像の縦横縮小サイズのを作るまで行い、書くのは翌日にする。
